特集 病室の物品管理
玩具とその始末
佐々木 フサ
1
1九大病院小児科
pp.39-41
発行日 1962年4月15日
Published Date 1962/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911603
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おもちゃといえば,子供たちにとっては非常に教育的な役割をもっています。上手に与えることによって精神的,あるいは身体的の発達を助け,また最大の友達ともなり,夢を与え,子供心を楽しく豊かにするもので子供たちにとっては絶対になくてはならないものであります。そこでおもちゃを上手に与えるだけでは完全な与え方とは申せません。片づけることの大体できる年令(1年3カ月頃になりますと禁止命令すなわちいけませんということを理解するようになり,更に1年6カ月頃になりますと簡単な命令を実行できるようになります)に達しますと遊んだ後始末を上手にする習慣をつけてあげることによって正しく,誠実に取扱かうようになってきます。これはおもちゃに限らずあらゆる生活の基礎となる大切な意義をもっていることを忘れてはなりません。
1.おもちゃの選び方
(1)子供の状態に適したもの,例えば年令,性別,知能,性質等。
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