特集 外来にも看護はある!
外来での慢性疾患患者の看護—事例を通して
高口 百登美
1
,
星野 素子
1
,
中西 友子
1
1藤沢市民病院
pp.760-763
発行日 1988年8月1日
Published Date 1988/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923146
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はじめに
藤沢市は人口34万人で世帯数14万.藤沢市民病院はベッド数300床の総合病院です.その外来は,市民のだれでもがいつでも受診できる一般外来2科と臓器別の専門外来21科があり,高度の医療を目的に入院や検査,手術などのために,開業医から紹介された患者が来院します.患者数は1日平均で870人になります.
私(高口)が担当している呼吸器科外来は,気管支喘息,肺気腫,気管支拡張症,結核などの慢性疾患が約7割,肺癌などの末期患者が2割,紹介状を持った新患が1割で,1日平均40人が来院し,医師の診察,指導,点滴や筋注,ネブライザー吸入,胸腔穿刺,気管カニューレの交換,減感作療法など,様々の処置が行なわれます.そこで看護婦は,診察や治療処置の介助,患者には検査や内服の説明,書類の相談などの仕事をこなし,必要最低限のことが聞ければ「ありがとうございました」と頭を下げて帰るのが現状です.
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