連載 専門看護師の臨床推論+・21
慢性疾患患者がふらっと訪れる看護外来―「ねばならない」からの解放
米田 昭子
1
,
大生 定義
2
,
井部 俊子
3
1山梨県立大学看護学部看護学研究科成人看護学(専門看護師コース)
2立教大学
3聖路加看護大学
pp.954-959
発行日 2013年10月10日
Published Date 2013/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102916
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医療者は,慢性疾患患者の病状の安定をめざして,外来通院を継続できるように,患者とその家族を支援する。長期間,慢性疾患とともに生き抜く人のなかには,硬直した診療システムにのれない患者もいる。そこで筆者は,外来部門に慢性疾患患者の療養相談の場を構築した。この外来は,患者自身が気になった際に,ふらっと訪れ,治療を受けることが可能な「余地を残す」ところを含んだシステムである。
本稿では,「患者が気になってふらっと来院する」に対処しているうちに,「余地を残す」看護外来システムへの構築につながった調整,CNSによるダイレクトケアの実践のプロセスを報告したい。
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