特集 高齢患者のせん妄へのアプローチ
【ケアの実際】高齢患者の術後せん妄をケアする
内田 清美
1
,
星野 素子
2
1藤沢湘南台病院
2老人保健施設藤沢ケアセンター
pp.316-319
発行日 1996年4月1日
Published Date 1996/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905055
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平均寿命の延長による高齢化は,病院における看護の様相を大きく変化させている.特に老人が手術を受ける場合は,術後に予期できない状況が発生しやすく,看護者を戸惑わせたり,看護量に少なからず影響を及ぼし負担となっている場合が多々ある.
藤沢湘南台病院はベッド数176床の中規模病院で,内科,外科,整形外科,脳神経外科,泌尿器科,皮膚科などが主な診療科で,老人保健施設や在宅介護支援センターを併設し,老人包括医療を目指す財団法人同友会の機軸として機能している.今回ケースを提供する整形外科病棟は54床である.看護体制は新看護体系2.5対1・B加算・10対1(補助者)で,さらに夜間勤務等看護加算が認められている.勤務体制は3交替制で,看護提供方式はチームナーシングに一部プライマリナーシングを導入している.整形外科病棟の年間手術件数355件のうち大腿骨頸部骨折手術は40件で,その施行患者の平均年齢は80.1歳となっている.
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