特集 褥瘡裁判が看護に問いかけたもの
褥瘡裁判と基準看護—心の中のモヤモヤ,何か変じゃない?
長谷川 美津子
1
1東京看護学セミナー
pp.893-898
発行日 1986年8月1日
Published Date 1986/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923079
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看護婦のジレンマ
今回の褥瘡裁判において多くの看護婦諸姉の関心を買ったのは,‘松村氏と氏家氏の証言’の是非であるという印象を持った.私の周囲でも‘あんな事を言ってもらっては困る’‘現場をあまりにも知らない’‘栄養状態の非常に悪い患者だっているのだもの,絶対に褥瘡はできないなんて断言できない’等の意見を耳にした.
ところで,皆さんが次の様な患者を受け持ったとしたら,どの様なケアを実施しますか.
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