特集 非言語的コミュニケーション—言葉が使えない患者とのコミュニケーション
口話法を中心とした非言語的コミュニケーション—緊急入院で気管内挿管をした事例から
窪田 忍
1
,
増田 咲子
1
,
岡本 美由紀
1
,
鈴木 さゆり
1
,
梅崎 文子
1
1名古屋掖済会病院集中治療部
pp.1242-1246
発行日 1985年11月1日
Published Date 1985/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923051
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はじめに
突然の入院を強いられた場合,患者にとって不安ははかり知れないものがある.まして気管内挿管をされた患者では声が出ないため,自分の意思を十分伝えることができず,不安は一層募り,いら立ちや不穏などいわゆる精神障害の誘因となることがある.
当集中治療部では,従来意思伝達手段として,50音表,筆談,空中文字,訴えの多い事柄を抜粋したカード(表1)などを使用し,意思疎通に努めてきた.しかし,これらの方法だけでは十分な成果が得られず,かなりの時間を有することなどから,意思伝達手段の一方法として口語法を取り入れた.
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