ベッドサイドの看護
精神科看護のあり方を再考する—ニードを引き出せない患者とのかかわりから
吉成 茂与子
1
,
庄司 宣昭
1
1宮城県立名取病院
pp.660-663
発行日 1983年6月1日
Published Date 1983/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922975
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はじめに
当院社会復帰病棟で生活している患者の中には,病状は一応安定しているが,社会復帰への意欲がなく,しかも,不平・不満,欲求を自己表現することもなく,与えられた作業やレクリエーション活動,共同生活の役割に従い,表面的には手のかからない患者がいる.これらの患者は自分のカラに閉じ込もりがちで,人を寄せつけない面もあり,内面的ニードを把握できない場合が多い.我々は今回の事例展開において,患者の内面的ニードを引き出す手がかりを得たので報告する.
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