対談
“習慣病”の提唱をめぐって—ライフ・プランニングにおける看護の役割
日野原 重明
1
,
中島 紀恵子
2
1聖路加看護大学
2千葉大学看護学部・基礎保健学
pp.145-155
発行日 1981年2月1日
Published Date 1981/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922709
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‘成人病とは何か?’と問われて,即座に答えられる人はどれだけいるだろうか.このわかりにくい抽象的な言葉よりも,“習慣病”(あなたの日常の悪い習慣が生み出す病気)という言葉のほうが,より日常生活(暮らし)に身近なものとして理解しやすいのではないだろうか.
この“習慣病”の提唱をめぐって,従来のヘルス・コントロール(健康管理)という考え方から,ライフ・プランニング(生涯を通しての健康生活の設計)という考え方へ発想の転換をし,より具体的で実践的なセルフ・ケアの方向と,そのなかでの看護の役割はどうあるべきかを探ってみたい.
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