ナーシングホーム アメリカ合衆国の医療と看護の実態・4
病院とナーシングホームの役割の違い
岡本 祐三
1
1阪南中央病院内科
pp.411-415
発行日 1980年4月1日
Published Date 1980/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922669
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ナーシングホームのリハビリテーション
長期療養患者のためのケア(long-term care)にとって不可欠のものとして,リハビリテーションがあります.日本の特別養護老人ホーム(特養)にも,またアメリカのナーシングホームにも,一応,必ずリハビリテーション室が設けられています.
しかし,実際どれぐらい活用されているかということが,実はいちばん肝心なところですが,これが千差万別ともいうべき状態なのです.病室からリハビリテーション室への患者の出し入れ,リハビリテーションの介助と,非常に人手を必要とするため,経費節減の場合,真っ先にしわ寄せがくるのが,このリハビリテーション部門であるため,施設間の格差が極端に出ます.手抜きしやすいし,ピカピカの器具さえそろえておけば,家族の目をくらますのも簡単ということになるからです.
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