ナーシングホーム アメリカ合衆国の医療と看護の実態・7
ナースなきナーシングホーム
岡本 祐三
1
1阪南中央病院内科
pp.747-751
発行日 1980年7月1日
Published Date 1980/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919002
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ナーシングホームの看護職
ナーシングホームにおける看護,ケアというものをみてゆきたいと思いますが,病院といわず,ナーシングホームといわず,アメリカの看護体制を日本のそれと比較した場合,最も大きな相違は,エイド(aide),オーダリー(orderlie),アテンダント(attendant)と呼ばれる,ほとんどが‘無資格の看護助手’の大群が存在することです.しかも,彼らがベッドサイド・ケアの大なる部分を担っているということでしょう.
アメリカの医療施設における全看護職種の中で,これら看護助手の占める割合は年々大きくなる一方で,しかも日本の看護婦にあたるR. N.(登録看護婦)の約半数は,管理・教育を主たる業務としておりますから,今や看護助手が病棟の看護職種中,最大の集団となってしまった観があります.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.