マイ・オピニオン
卒後教育・継続教育を考える
飯田 澄美子
1
1神奈川県立衛生短期大学
pp.773
発行日 1977年8月1日
Published Date 1977/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922496
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時代とともに社会の保健看護面のニードは急速に変化してきた.その社会のニードに対応した活動が行われるためには,どのような看護教育が行われなければならないか,どのような教師が望まれるか,どのような学生がどのように学んでいるか,などが十分に考えられてゆかなければならない.日本の看護教育,制度のなかで,そのいずれについても問題は山積している.当面の考えてゆかねばならぬ問題として,卒後教育・継続教育のことがあげられる,患者に対し,家族に対し,地域に住む人びとに対し,人間としての理解を目指すとともに,健康の問題を総合的に把握し,判断して,独自の立場で計画をたて,実践してゆくために,高度の知識と高い専門的能力が求められている.
看護学校では,基礎知識や技術は学び得てもそれは十分ではなく,卒業後,更には生涯を通じて,自己の専門分野を更に深く広く学び,みがき鍛えて,専門家として育ってゆくことが極めて重要なことなのである.
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