CROSSROAD
卒後教育を考える/カードによる学習をとり入れて
藤田 春枝
1
,
野上 恭子
2
1博慈会高等看護学院
2金山学園高等学校衛生看護科
pp.726-727
発行日 1982年11月25日
Published Date 1982/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907743
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何年か前の会議の中で,ある総婦長から‘自分の病院では看護婦が少なくて医療介助に手をとられて,看護ができないんですよ’という言葉を聞いて,ここにも忙し風が吹いているな,と内心さみしく思ったことがある.‘こんなに手不足の中で,学校で学んだ看護なんて理想よ.できるわけがない’とは,今もって臨床の場で耳にする言葉だからである.
おそらくこの場合,身の回りの援助に思うように手が回らないということではあろうが,しかし医療介助とは何か,またそれを最も必要としているのはだれなのか,自問自答してみればおのずから結論は出てくるはずである,医療介助そのものが対象の欲求への充足であるとすれば,それはそれで看護でなければならないのである.
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