学生の広場
看護衣の交換と汚染度の実態
石川 美恵
1
,
高峰 道子
1
1川崎市高等看護学院
pp.988-993
発行日 1989年10月1日
Published Date 1989/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922381
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はじめに
近年,化学療法が普及した結果,耐性菌が増加している.一方,免疫抑制剤が多く使われるようになって,昔は弱毒菌としてあまり問題視されていなかったものが,現在では私たちを脅かすようになってきている.これに伴い,法定伝染病よりも一般感染症の方が増加する傾向になり,最近は,特に院内感染の問題が重要視されるようになってきた.そこで,看護婦としては,患者の生活環境や自分たちの看護衣および看護行為が感染源になることをできる限り防ぎ,院内感染の防止に努めなければならない.
基準看護を行なっている病院では,患者のシーツ類は週1回交換するよう決められているが,看護衣の交換は看護婦の意思,判断に任されている.遠藤らの「床上生活患者のシーツの汚染度—細菌学的検討」1)(前稿)によると,1週間使用した患者のシーツは1日目よりかなり汚染されており,4日目までに急激に細菌の増加が認められている.
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