看護用具の工夫
交換輸血時の抑制衣
寺川 利子
1
1国立福山病院看護研究室
pp.75-76
発行日 1965年11月1日
Published Date 1965/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913784
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最近麻酔法,麻酔技術の進歩により,新生児から老人にいたるまで,手術のさい,抑制帯をもって患者を抑制する必要は少なくなった。当院では,しばしば未熟児,新生児の重症黄疽,RH不適合などの交換輸血を行なっているが,臍静脈より施行し,麻酔は使用しないため,児の固定が必要となってくる。術中約2時間一定の体位を保持するためには,抑制が必要で今までは主として手足を固定するための抑制帯を用いていたが,手足を手術台にくくりつけることは,児に苦痛を与え,痛々しく見え,かつ時には完全に抑制ができないため,児の苦痛を少なくし,術者にも処置の行ないやすいようにと考え抑制衣を考案使用したところ,次の利点があったので,ここに紹介する。
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