特集 がんばれニューリーダー!—初めてチームリーダーとなる人に
たとえチームナーシングもどきであっても—30年の蓄積を大切にしつつ発展させよう
川島 みどり
1
1臨床看護学研究所
pp.442-445
発行日 1989年5月1日
Published Date 1989/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922263
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はじめに
チームナーシングが「患者中心の看護」という言葉とともに,わが国に上陸してきたのは1960年代のはじめであった.それから30年近い試練を経て,その看護体制を今後も維持発展していくべきか,それとも漸次解消していくべきかについて,今,検討を迫られているのは何故だろうか.
それには,2つの意味があると思う.1つは,最初から本当のチームナーシングなどどこにもなかった,ただ名前だけのチームナーシングを一生懸命定着させようとしてきたのではなかったか.第2に,もし,「本物」に近いチームナーシングを実施してきたとしても,それとは異なった新しい看護体制の輸入により,それまで信じていたチームナーシングの価値が損なわれたかも知れない,ということで反省や検討を迫られているのだと思う.その新しい体制とは,プライマリナーシングのことであるが.
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