連載 医のなかの想い—ドクター“のぞみ”の院内日誌・18
4年半のレスピレーター[後編]
小笠原 望
1
1高松赤十字病院第1内科
pp.614-615
発行日 1988年6月1日
Published Date 1988/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922021
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「先生,奥さんにはねぎらいの言葉をかけてあげてくださいね.女は一言でいい,その一言がうれしいんですよ」と,いつもは「私はがいな(編註・気性の激しい)女」という川村さんの奥さんはしみじみ言った.NHKの“シャツの店”でも八千草薫さんが同じような言葉を口にするシーンがあった.
娘の母として一番嬉しい何よりの親孝行は,嫁いだ娘と孫が里帰りすることだとも言っていた.次女の道子さんは,学校の休みの度に,子供さんを連れて奈良から帰って病院へ来た.
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