グラフ
新しいレスピレーターの使い方
岩月 賢一
1
1東北大麻酔学教室
pp.324-326
発行日 1966年3月10日
Published Date 1966/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201205
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人工呼吸器としてもつとも簡単なものは,マスクとバック,あるいは,マスクとふいごを用いたもので,バックあるいはふいごを間歇的に手で圧迫するだけですみ,しかも空気で間に合うので,救急用には適しているが,長時間の使用にはむかない。自働的に動くレスピレーターには,気道内に一定の圧でガスを送り込む従圧式(pressure limited)と,一定量のガスを送り込む従量式(volume limited)の二通りがある。Birdレスピレーターは前者,Engströmレスピレーターは後者の代表的なものである。これらを使用する場合には呼吸数,加圧の程度,換気量,呼気と吸気の時間比などについて適正な換気条件を維持するように注意を払うことが大切で,とくに長時間にわたる時には,ときどき血液のガス動態をしらべて,換気条件を調節する必要がある。
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