増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
救急手技
4.酸素療法とレスピレーターの使い方
渡辺 英一
1
,
林田 憲明
1
1聖路加国際病院・内科
pp.1648-1651
発行日 1990年9月30日
Published Date 1990/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900421
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呼吸は肺胞,上・下気道,胸郭,胸膜,呼吸筋,中枢および脊髄をはじめとした末梢神経系,心血管系などの1つのシステムから成り立っている.これらいずれかの障害によっても不全状態に陥る.呼吸不全を動脈血液ガスの値よりPaO2<60torr and/or PaCO2>50 torrとし,病態の違いよりhypoxemic failure(hypoxemia without hypercapnia)とventilatory failure(hypoxemia with hypercapnia)の2つに分類している.これらは,①低換気,②拡散障害,③換気血流不均等あるいは,④シャントなどによって起きる.
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