特集 続・臨床実習に学ぶもの—病院側から
結核実習意欲向上のために臨床講義を導入して
増田 利子
1
,
廣田 エヅ子
1
,
酒井 稔子
1
,
今村 アサグイ
1
,
柿内 真須美
1
,
坂井 清子
1
,
山田 堯子
1
1国立療養所岐阜病院結核病棟
pp.875-879
発行日 1987年9月1日
Published Date 1987/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921805
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はじめに
国立療養所岐阜病院は病床数300床で,呼吸器疾患および循環器疾患を中心に収容しており,2年課程の附属看護学校生の成人実習の場となっている.そのうち当病棟は病床数50床で,中等症の結核患者の療養の場であり,結核看護実習の病棟となっている.
結核というと,近年罹患率も減少し,岐阜市内でも結核患者を収容していた施設はどんどん減少し,結核看護実践の場も少なくなってきている.看護学校での講義の内容を見ても,感染症の中では重要な位置を占めているにもかかわらず,疾患に対する簡単な説明と,ガウンテクニックの演習だけで,レントゲン写真の説明すらされていないことが多い.
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