Japanese
English
研究
作業療法士による意欲向上を目的とした言葉かけの効果
An effectiveness of verbal supports for clients' motivation by occupational therapists
野村 健太
1
,
広江 祐司
2
,
白石 めぐみ
3
,
今井 満悠子
4
,
小林 祐子
5
,
會田 玉美
1,6
Kenta Nomura
1
,
Yuji Hiroe
2
,
Megumi Shiraishi
3
,
Mayuko Imai
4
,
Yuko Kobayashi
5
,
Tamami Aida
1,6
1目白大学
2IMSグループ板橋中央総合病院
3慈誠会練馬駅リハビリテーション病院
4慈誠会徳丸リハビリテーション病院
5蓮田よつば病院
6目白大学大学院
キーワード:
意欲
,
言葉かけ
,
コミュニケーション
Keyword:
意欲
,
言葉かけ
,
コミュニケーション
pp.575-581
発行日 2018年6月15日
Published Date 2018/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201324
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Abstract:本研究の目的は,意欲向上を目的とした言葉かけを作成し,その効果を検証することである.対象者は都市部近郊の急性期,回復期,認知症専門病院の4病院にて作業療法を処方されており,Visual Analogue Scale(VAS)評価が可能なクライエント(以下,CL)とした.言葉かけ方法はMcClellandの動機欲求である達成ニーズ,親和ニーズ,支配ニーズごとに作成した.対象者を,作業療法中に作成した言葉かけを実施する群(介入群)と通常の作業療法を行う群(対照群)にランダムに割り付け,両群に40〜60分の作業療法を実施し,作業療法実施前後にVASを用いて対象者の主観的な意欲を評価した.分析方法はMann-WhitneyのU検定とWilcoxonの符号付き順位和検定を用いた.介入群15名と対照群9名の検定の結果,介入群の作業療法実施前後に有意差(p=.004)がみられた.作成した動機欲求を満たす言葉かけは,CLの意欲向上に効果があることが示唆された.CLの文化的な背景や過去の経験を評価し,言葉かけの内容を設定していくことが重要と考えられる.
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