ワードスキャン
心磁図
森博 愛
1
1徳島大学医学部第2内科
pp.744
発行日 1986年7月1日
Published Date 1986/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921455
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電気と磁気との間には,‘右ねじの法則’で表わされるような密桜な関係がある.電流が流れるとその周囲に磁界が生じる.心筋の興奮により生じる活動電流は胸郭内に電位分布を作り,胸部周囲に弱い磁界を作る.前者の記録が心電図,後者の記録が心磁図(magnetocardiogram. MCG)である.しかし,心起電力により作られる磁界は極めて弱く,地磁気の1/100万程度で最も強い磁界を生じる心電図のQRS波のピークの時点における磁界でも,市街地の外部磁気ノイズの1/100〜1/1000以下に過ぎない.
ヒトの心磁図を初めて記録したのはBaule. MeFee(1963)で,200万回の捲線を有する一対のコイルを前胸壁に置いて心磁図を記録した.
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