今月の主題 臨床生理検査の自動化
話題
脳磁図
丹羽 真一
1
,
四元 秀毅
2
Shinichi NIWA
1
,
Hideki YOTSUMOTO
2
1東京大学医学部精神医学教室
2東京大学医学部附属病院検査部
キーワード:
SQUID
,
Neuromagnetometer
,
脳磁図
,
誘発磁場
,
てんかん
,
皮質機能
Keyword:
SQUID
,
Neuromagnetometer
,
脳磁図
,
誘発磁場
,
てんかん
,
皮質機能
pp.64-67
発行日 1989年1月15日
Published Date 1989/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913886
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脳磁図(MEG)とは
脳の神経細胞の興奮により神経線維に沿って電流が流れると,その線維の周囲に微弱な磁界が発生する.その磁界の強さは流れる電流の強さ,すなわち複数の神経細胞の興奮の同期の具合いによって変動する.この磁界の強さの変動を時間軸に沿って記録したものを"磁気"脳波図あるいは脳磁図(Magnetoencephalography;MEG)と呼ぶ.
図1に脳磁図記録の一例を示す.この図1では,脳波(EEG)と脳磁図(MEG)が同時に記録されている.上の5本のトレースが通常の脳波("電気"脳波,Electroencephalography)で,下の7本のトレースがMEGである.図1からわかるように,MEGでもEEGと類似した波形が記録される.
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