病む人々へのカウンセリング・18
‘気づき’は病む人々にどのように役立つか—カウンセリングの方法⑥
白井 幸子
1
1国立療養所多磨全生園
pp.822-825
発行日 1986年7月1日
Published Date 1986/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921472
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‘気づき’は病む人々にどのように役立つか
‘気づぎは病む人々に—肉体的に,あるいは,精神的に—どのように役立つでしょうか,はじめに,Yさん(74歳,女性)の話を聞いてください.
Yさんは40代でご主人と死別し,今は立派に成長した7人の息子や娘たちの家族を順に訪問する生活をしています.血圧が少し高く,降圧剤で血圧を140-90くらいにコントロールしていることを除いては,顔色も良く,食欲もあり,記憶力も衰えず,同じ年齢の老人に比べて健康に恵まれています.
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