NURSING THEORY 看護理論ってなあに?・6
“パースィ看護理論”を読む[2]—人間科学を基盤とした看護学独自の理論
高橋 照子
1
1千葉大学看護学部看護教育学講座
pp.614-615
発行日 1986年6月1日
Published Date 1986/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921424
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〈現象学〉の中心デュケイン大学
ピッツバーグ市の中心街から数分歩いた丘の上に,デュケイン大学がある.大学院生も含めて7000人位のカトリック系の小さな大学である.パースィ博士は大学院生であった5年間を除いて,学生生活も教師生活もすべてこの大学で送っている.
そこでは,哲学科,心理学科,社会学科の教員らが〈現象学〉を基盤に研究を進めており,世界中から著名な現象学者が客員教授として招かれ授業を持っている.また大学院生も現象学を学びたいと,全米各州から集まっている.アメリカ合衆国の中で,現象学者が集まっている大学は3つあるが、デュケイン大学はその中でも中心的な存在である.
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