NURSING THEORY 看護理論ってなあに?・9
“パースィ看護理論”を読む[5]—“看護を受ける人”のための看護理論
高橋 照子
1
1千葉大学看護学部看護教育学講座
pp.974-975
発行日 1986年9月1日
Published Date 1986/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921503
- 有料閲覧
- 文献概要
前回に,“健康を—生きる—人間”論の系譜として図示したように,パースィの理論は,M.E.ロジャーズと実在的—現象学者らの業績から導き出された人間科学に基礎をおいた看護理論である.
3原理,9概念,3理論構造から成るこの理論が,研究や実践,教育にどのように生かされてゆくのか,あるいは検証されていくのかを具体的に述べているのが第5章である.本書は大学院生や教員を対象に書かれているため,“教育にとっての意味”に多くのページを割いている.しかし本欄では,読者に身近なように“実践にとっての意味”について,パースィの示す具体例にそって紹介したい.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.