NURSING EYE
パースィ看護理論と私
高橋 照子
1
1千葉大学看護学部
pp.466-470
発行日 1986年7月25日
Published Date 1986/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908258
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実践と理論,理論と実践
実践なき理論は空虚であり,理論なき実践は盲目である—この言葉が誰のものであるのか,どの論文で接したのかなどの記憶はないが,これが強烈に残っており,私にとってはこの言葉が,すべての関心や行動のチェックポイントになっているような気がする.
看護学生の時,私に知的満足感を与えてくれたのは医学系の科目だった.当時の私の看護学校では,医学部の教授や助教授などの第一線の学者である臨床家あるいは研究者である医師達が,基礎医学や疾病論の授業をもっていた.時には,医師の授業は,看護学生を軽んじているため不愉快だと聞くが,私にはそのような経験はなく,‘これからの看護婦は,医師と同等の医学的な知識が必要’と言われて育った.
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