NURSING THEORY 看護理論ってなあに?・5
“パースィ看護理論”を読む[1]—パースィ博士のすべて
高橋 照子
1
1千葉大看護学部看護教育学講座
pp.494-495
発行日 1986年5月1日
Published Date 1986/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921397
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パースィ博士との出会い
毎年夏休みの時期に,イタリアの小さな町で“現象学”(次回説明予定)に関するセミナーが数週間行なわれている.
1980年夏,私の恩師,早坂泰次郎先生(立教大学教授)が参加した際,アメリカから来た若い哲学科博士課程の学生に出会った.彼らの話によると,彼らの大学では哲学・心理学・社会学・看護学の4教室が現象学を基盤にして研究をしているという.心理学専攻の早坂教授は看護にも大きな関心を持っていたのでその旨を話し名刺を交換した.しかし帰国後は,そうした出会いも会話のこともほとんど忘れていた.
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