特集 老人脳卒中患者の社会復帰に向けて
移動動作表を活用した脳卒中患者の早期社会復帰を目指して
長谷川 真美子
1
,
古賀 さとみ
1
,
岡本 千代
1
,
渡辺 政子
1
,
永瀬 富美子
1
1浜松労災病院
pp.523-530
発行日 1986年5月1日
Published Date 1986/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921405
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はじめに
近年,脳卒中患者の増加に伴い,病院・施設が満床という理由で,患者はやむを得ず様々な機能障害を残し社会復帰している.機能障害を抱えながらの社会復帰に当たっては,患者はリハビリテーションに励むことが残された道となる.また,家庭に帰っても家族の介護を必要としながら日常生活を送る患者も多い.リハビリテーションとは,障害者が人間らしく生きる権利の回復であり,我々は少しでも,そのような患者や家族の力になりたいと考えている.
そこで,①最良の状態で早期社会復帰ができる,②患者および介護者の負担の軽減を図る,③医療チームの連携を密にし,医師,看護婦,理学療法士(以下,PT),作業療法士(以下,OT),言語療法士(以下,ST),メディカルソーシャルワーカー(以下,MSW)の立場から,情報を提供し合い,社会復帰に向け統一した援助を行なう.
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