特集 申し送り・再考—看護ケアの充実のために
申し送り基準作成における成果と今後の問題点
鶴 美穂子
1
,
中島 敦子
1
,
井上 優子
1
1国立療養所東佐賀病院5病棟(内科)
pp.637-642
発行日 1985年6月1日
Published Date 1985/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921104
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はじめに
当病棟は1983年4月に,病床数20,看護婦8名,看護助手2名にて発足した新設内科病棟である.看護方式は,一部機能別の,リーダー1名によるチームナーシングを採用した.しかし,スタッフ構成が,新設に際し,各科より配属されたことや内科病棟勤務経験者がごく一部であったことなどから,業務がスムーズに流れなかった.
中でも情報伝達が的確でなく,患者ケアに支障を来す場面が幾度となく見られた,特に申し送りに関しては,その方法が統一されておらず,情報整理,提供方法,内容に不均衡があるように思われた.また申し送りを受ける側も,口頭のみの情報伝達に頼り過ぎている傾向があることなどを顧みた結果,改善の必要性を感じた.
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