看護管理の目・2
申し送りは廃止できるか
川嶋 みどり
1
Midori KAWASHIMA
1
1健和会臨床看護学研究所
pp.158-159
発行日 1992年2月1日
Published Date 1992/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900033
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申し送りの問題点
病棟の朝,どこのナースステーションでも行われる申し送り.1日中でもっとも人手が揃っているこの時が実は,一番不自由な時間帯であると嘆く医師も少なくない.ドアのノブの「申し送り中につき,しばらくお待ち下さい」の札を見て,あきらめ顔に戻る患者さんの姿も見られる.このように,医師も患者もシャットアウトして行われている申し送りの必要性や,改善をめぐる論議は,非常に活発である.
この数年間の看護学会の一般演題には,申し送りに関する研究や報告が80題以上にものぼっているし,看護関係の雑誌で「申し送り」の特集をすれば,その号はたちまち売り切れるというのだから,管理的な面からだけの関心でもなさそうである.
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