特集 末期肺癌患者とのかかわり方を考える
患者の死への過程に看護婦はどれだけ参画できるのか—肺癌を告知され最後まで揺れ動いた患者への看護から
石井 美枝子
1
,
丸山 文代
1
,
平田 文子
2
1東京衛生病院第1内科病棟
2三育学院カレッジ看護学科
pp.1361-1365
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920947
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この注射は?
‘この注射は何ですか,なんと言う注射でしたっけ?免疫療法剤というふうに聞いていますが’
抗癌剤の注射のために訪室した新人のN看護婦に,Iさんは真剣な表情で尋ねた,Nは今ここで薬品名を告げて病名を尋ねられたら大変なことになると思い,冷静さを保つよう自分にいい聞かせながら,‘えー,すみません,忘れました’と言ってしまった.
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