特集 援助のなかの“ずれ”
看護の臨床場面における援助の“ずれ”—再三,同じことを訴える患者からの学び
上原子 文子
1
1虎の門病院看護部外科病棟
pp.54-56
発行日 1984年1月1日
Published Date 1984/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920672
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私は外科病棟に勤務して5年目になるが,患者の平均在院日数は10日間と短く,入退院が激しい上,手術件数も多いため,日々の業務に流されてしまうことの多い毎日である,多くの手術患者に接し,疾病の理解や術前・術後の看護等においても,だんだんと自立して行えるようになってきたと思う.しかしその反面,自分の看護の姿勢を謙虚に振り返ることが少なくなってきているのに気づく.今回,再三同じことを訴える患者への看護を振り返り,日ごろ私の陥りやすい傾向をあらためて考えてみた.
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