学生の眼
水分摂取を促す援助を通しての学び—自分の欲求を訴えることが少ないために尿量が減少していた患者の援助
大竹 啓子
1
1神奈川県立病院付属高等看護学院第2看護学科
pp.962-966
発行日 1979年9月1日
Published Date 1979/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918771
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はじめに
今回の総合実習では,基本的欲求を満たす援助,患者の欲求に応じた援助とは何かを,学びたいと考えていた.
今回受け持った患者は,左転子貫通骨折で鋼線牽引されていた.左股関節の安静が守られる範囲内での体動・運動は許されているが,日常生活動作に制限があり,他人に依存しない限り自ら基本的欲求を満たすことは困難であった.1日の尿量とその回数は少ないが,1回量が多く,濃縮尿であるため,患者に水分摂取を促しているが摂取量が少なかった.
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