特集 援助のなかの“ずれ”
看護の臨床場面における援助の“ずれ”—脳性麻痺児のADL訓練を通して
松崎 康子
1
1北海道大学病院看護部・脳外科病棟
pp.45-48
発行日 1984年1月1日
Published Date 1984/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920670
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
看護は病気の援助ではなく,病気をもった人への援助であると強調されて久しい.日ごろ私たちはその人への援助を心がけ,そのための研修もあらゆる場で盛んである.しかし,現実には大変困難であることも,経験を重ねるごとに思い知らされている.今回,援助のなかの“ずれ”というテーマについて,事例検討による看護の振り返りを行い,その中から“ずれ”が起こった原因を,その時の患者状況と看護婦の思考に絞って考察したので,報告する.
なお,援助のなかの“ずれ”とは,患者が病気を克服していく過程で看護婦に求めていた援助と,行った援助との相違と考えた.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.