特集 老人看護—自立への受けとめ方のズレ
一方的な押しつけ看護の連続ではなかったか
岡部 純子
1
1神奈川県立厚木病院
pp.1239-1242
発行日 1983年11月1日
Published Date 1983/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919992
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はじめに
私たちは,日ごろの看護実践の中で,どれだけ患者の気持ちを大切にしているだろうか.治療や看護上の必要性が優先され,患者の気持ちを軽視し,看護婦の一方的な決めつけや思い込みの看護が多いような気がしてならない.看護婦の考えている看護方針・優先順位・ゴールなどと患者の考えているものとズレがあるならば,労多くして効を奏しないのはもちろん,患者と看護者との関係も,形式的になり,看護に深まりや広がりがなくなってしまう.看護婦は患者と同じ土俵上で四つに組んで看護実践をしているかを常に見すえる必要があろう.
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