特集 妊娠・出産とこころの変化
座談会
産後の憂うつと精神障害
瓜田 紀子
1
,
前原 澄子
2
,
本多 裕
3
,
木村 もちこ
1日赤医療センター
2千葉大学看護学部
3東大病院精神神経科
pp.100-113
発行日 1982年2月25日
Published Date 1982/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205969
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前原 最近,産後のお母さんたちの精神不安ということが,大変問題になってきております。それに対してどのように援助活動していったらよいのかという問題が,必然的に助産婦の側から出てきています。そこで今日は「産後の憂うつと精神障害」というテーマで,それぞれの先生方からお話を伺って,今後の活動の参考にさせていただきたいと思います。
初めに,木村さんが,昨年の9月に朝日新聞の「論壇」で,出産直後のお母さんの不安定な精神状態に対する御発言をなさって,とても世間で反響があったというふうに承っております。御発言の要旨と,その背景にあったことをお話しいただいて,それを糸口にしていきたいと思います。
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