インフォメーション 新しいナーシングケアのために
癌の全身温熱療法
加藤 信夫
1
1新生会第一病院外科
pp.263
発行日 1983年3月1日
Published Date 1983/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919803
- 有料閲覧
- 文献概要
医学の分野のみならず,色々な分野のおびただしい研究者が,癌の成因をはじめ,治療に至る総合的な研究に取り組んでいるが,癌の制圧ということになると,その道程はまだ極めて厳しい状況にある.
比較的早期に発見された癌の根治性については,手術療法を筆頭にして飛躍的な進歩がみられるし,白血病の一部のものについては,化療法で5年生存率が80%以上という良好な成績がみられる.しかし転移を伴った進行癌についてみると,その成績は全く悲観的であるし,日本人の死因のトップになった事実は,進行癌について医学の力がまだまだ及ばないことを物語っている.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.