特集 婦人科癌治療の新しい試み
温熱療法
関場 香
1
,
小橋 勇二
1
,
河野 一郎
1
,
長谷川 俊水
1
Kaoru Sekiba
1
1岡山大学医学部産科婦人科学教室
pp.333-338
発行日 1989年4月10日
Published Date 1989/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207977
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進行・再発癌の治療としてこれまで放射線療法あるいは化学療法が行われてきたが,その治療成績は必ずしも満足すべきものではなく,近年になってこれらの治療効果を高める手段として温熱療法の併用が注目されるようになった。癌と温熱との関係については焼灼なども含めると紀元前の昔より多くのエピソードが知られていたが,癌の治療法として基礎的な研究に基づいて臨床応用が試みられるようになったのは1970年代以降のことである。筆者らは1977年より婦人科癌の集学的治療の一環として温熱療法を開始し現在にいたっているが,婦人科臨床における温熱療法の実際と成績について我々の経験を中心に記す。
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