インフォメーション 新しいナーシングケアのために
レーザーによる癌治療
早田 義博
1
,
小野 寿太郎
1
1東京医科大学外科
pp.143
発行日 1983年2月1日
Published Date 1983/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919776
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癌死亡が死因の第1位を占めるようになり,癌の治療法がますます重要な課題となってきた.癌の治療法として外科療法のほかに,放射線療法,化学療法,免疫療法があるが,まだ現在のところ手術による癌巣の切除が最も有効な治療法である.
しかし手術療法は,特に内臓癌では開腹・開胸等の大手術となり,臓器の摘出なので患者にとっては苦痛である.一方,癌が進行し切除のできない患者も多く,局所の条件は良くても各種臓器の機能が悪い人,高齢な人などは手術のできない場合がある.このような癌治療の現状において,近年の医用電子工学の発達から,レーザー光線の癌治療への応用が最近注目され始めた.
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