GUIDE 米国で看護を学ぶ人のために
CGFNS受験の手引き
小林 明子
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1St.Jude Hospital and Rehabilitation center呼吸器内科
pp.198-199
発行日 1983年2月1日
Published Date 1983/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919789
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CGFNS試験と州試験
CGFNS(Commision On Graduates of Foreign Nursing Schools)という名称を耳にされた方も多くいらっしゃると思いますし,また実際に受験を経験された方も多数おられると思います.このテストは,アメリカ合衆国(以下,米国)以外の国で看護教育を受けたRegistered Nurse(RN:正看護婦)有資格者を対象としたもので,もちろん日本の正看護婦も全員,このCGFNSの受験資格を持っていることになります.
CGFNSについて誤解のないよう説明しておきますと,これは.米国内の各州で看護婦採用のために行われるstate board州試験に匹敵するものではありません.州によっては,州試験の受験資格にCGFNS合格証明書保有者という条件をつけているところもあります.このことからも明らかなように,CGFNS証明書は,ある程度の英語の能力をもち,ある程度までは英語で看護的な知識を理解できることの証明であって,看護婦ライセンスとは直接関係のないものです.もし渡米して看護婦として働く目的でCG FNS受験を考えている人がいたら,考え方を変えなくてはなりません.米国内で看護婦として働くには,必ず各州におけるライセンスが必要です.すなわち働きたいと思う州の試験にパスしなければならず,どの病院においてもCGFNS合格証書や日本の国家試験合格証だけでは相手にしてもらえません.
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