NURSES' VIEW
生活習慣を尊重するということ
坂本 多恵子
1
1大坂府立成人病センター循環器内科病棟
pp.25
発行日 1983年1月1日
Published Date 1983/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919753
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私たちは今までどのくらいの患者さんたちと接触してきたのだろうか.患者さんの立場を理解し,本当に必要な看護ができていたのだろうか.患者さんのため良かれと思う看護行為は,必ずしも良い結果が得られるとは限らない.
K氏,82歳の男性.39歳の時から成人病とのかかわりを持ち,数回の入院によりかなり病院慣れしている様子であった.今回狭心症で入院,心電図負荷試験が開始されたが,結果は陽性であった.排泄,洗面等,軽い労作で狭心発作を繰り返し,安静を強いられた.
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