グラフ
地域医療の機動部隊をめざして—大和医療福祉センター‘地域看護部’の活動
岩下 守
,
本誌
pp.376-381
発行日 1982年4月1日
Published Date 1982/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919515
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大和医療福祉センターは新潟県の南,全国でも有数の豪雪地帯として知られる魚沼地方(大和町)にあり,住民とともに独特の地域医療を意欲的に進めて注目されている公立の医療機関である.センターという名称であるが,その実体は‘町立大和病院’(87床)と‘町立農村検診センター’,そして‘特別養護老人ホーム・八色園’(100床)の3つが合体したものであり,1976(昭和51)年に開設された.
‘大和病院’の前身は,1962(昭和37)年国民健康保検の直営診療所として開設された‘大和町診療所’であるが,1970(昭和45)年,黒岩卓夫医師(現センター長)が内科医として着任し,それまでつづいていた診療所活動(無医地区や僻地への出張診療も含む)を受け継ぎながら,一方では地域の特性と住民の生活に根ざした包括的な地域医療をつくることを提唱したのがキッカケで,その“基地”としての新しい病院づくり運動がおこり,住民や町保健課,町議会など町ぐるみの協力によって建設されたもので,地域の第一線病院としてセンターの中核をなしている.
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