ベッドサイドの看護
愛情遮断性小人症患児への信頼回復への援助
佐藤 郁代
1
1日本バプテスト病院小児科病棟
pp.178-181
発行日 1982年2月1日
Published Date 1982/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919471
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はじめに
今日,家庭崩壊がマスコミ等に報道されているが,被虐待児もその1つの例といわれる.当院でも,主として母子関係に問題があり,子供の成長発達が阻害された,いわゆる愛情遮断性小人症の男児の入院を経験した.
この患児については,早い時点から地域の保健所や障害児通園施設の人たちがフォローアップしていたが,今回,母子分離,すなわち環境の調整を目的とし,家族の同意を得るために精密検査を理由に入院させた.主に遊びを中心に信頼回復への援助を行った結果,患児がめざましい成長発達を遂げることができたのでここに報告する.
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