ベッドサイドの看護
呼吸管理が難しかった食道静脈瘤術後患者の看護
原 玲子
1
,
赤木 智子
1
,
小合 雅子
1
,
笹井 桂子
1
,
野崎 光子
1
,
松村 香代子
1
,
横田 育代
1
1岡山赤十字病院ICU病棟
pp.182-185
発行日 1982年2月1日
Published Date 1982/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919472
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はじめに
食道静脈瘤手術は,手術時間が長い,開胸する,輸血量が多い,手術侵襲が大きいことなどにより術後呼吸不全を起こしやすく,また肝性脳症,低酸素血症から,精神面にも異常を来しやすいといわれている.
私たちは,続いて3例の食道静脈瘤術後看護を経験することができた.初めての経験で,看護計画も手探りと足踏みの状態であり,1,2例とも喀痰喀出がうまくはかれず,気管切開へ移行させてしまったが,2例によって得られた経験に基づいて,特に重要と思われる呼吸管理,精神面の援助を中心に看護評価をし,その後3例目の事例に臨んだところ,比較的良好な結果を得たのでここに報告する.
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