看護に生かす交流分析・8
‘時間の構造化’への欲求
白井 幸子
1
1国立療養所多磨全生園
pp.101-104
発行日 1982年1月1日
Published Date 1982/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919456
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すでにご紹介したように,人間は,乳児期には‘接触欲求’を,幼児期には‘承認欲求’をもつが,大人になると‘時間の構造化’と呼ばれる,自分の時間を有意義に使いたい,自分の人生を意義あるものにしたいという欲求をもつに至る.交流分析は,これらの基本的欲求がそれぞれの成長過程において適切に満たされることが,人間の健全な肉体的・精神的発達に不可欠であると考えている.
今回は,大人の基本的欲求である‘時間の構造化’への欲求についてご紹介したい.
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