看護に生かす交流分析・6
ストロークへの欲求[1]
白井 幸子
1
1国立療養所多磨全生園
pp.1301-1304
発行日 1981年11月1日
Published Date 1981/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919401
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ストロークについて
私たちはだれでも,ほかの人々から親しみのこもった表情であいさつされると,よい気持ちになる.その上,ほめられたり,感謝されたり,自分の性格や仕事ぶりなどを高く評価されたりすると,とてもうれしく思う.さらに,‘あなたはなんとすばらしい人なんでしょう!’などと自分の全存在を好ましく思われたりすると,幸せのあまり天にも上る心地がする.
このように,ほかの人々の存在や価値を認める言葉や行為をストローク(stroke)と呼んでいる.すなわち,ストロークは,ほかの人々から得られる刺激のすべてをいうのである.
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