いのちの現場で したたかに生きる看護婦を追って・12
極限を歩く
長岡 房枝
1
1(株)日本軽金属診療室
pp.1413-1415
発行日 1981年12月1日
Published Date 1981/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919424
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ハイキング
その日,関東地方E県にある国立らい療養所F園に勤務する婦長松木朋子(仮名)さんは,年中行事のハイキングに参加するため,患者Kさんと同じヘアースタイルのかつらを買った.Kさんは50歳の女性で自分の髪が薄いのを気にしてハイキングに参加したくないと言ったからである.
両下肢に麻痺があるKさんは松木婦長の励ましで車椅子で参加した.参加した患者は手足や顔に変形が見られる人や視力障害のある人たちだが,現在は菌が陰性の人ばかりである.
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