マイ・オピニオン
看護教育の現場で悩む
木村 艶子
1
1国立療養所神奈川病院付属看護学校
pp.689
発行日 1980年7月1日
Published Date 1980/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918993
- 有料閲覧
- 文献概要
国立療養所に付属する看護学校の運営に困難な点のあることは,今に始まったことではない.私は新設の3年課程の教育運営を担当し,本年3月にやっと第1回卒業生をおくるまでの過程を経験した.そのなかで看護教育とは何かに大きな矛盾を感じ,この現状をなんとか打開できないものかと考え,日々悶々としている.
私は看護学校運営の実際面の経験がほとんどないままに,昭和51年9月,当校開設準備のため臨床婦長から転勤することになった.開設の年52年4月に2名の教官が配置されたが,いずれも教育経験の少ない人たちで,教員養成課程の未受講者もいた。定貝4名の教官が実際に充足できたのは,3年目の昭和54年度からであった.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.