研究と報告
高カロリー輸液に関する看護技術と手順—2.中心静脈内挿管のための鎖骨下静脈穿刺法
石塚 玲器
1
,
石塚 百合子
2
,
葛西 洋一
3
1国立療養所西札幌病院外科,北海道大学第一外科
2元聖路加看護大学
3北海道大学第一外科
pp.507-509
発行日 1980年5月1日
Published Date 1980/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918954
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高カロリー輸液(IVH)を行うに先立って必要な器械,カテーテル,フィルターなどの準備については,前号で述べたが,今回は,中心静脈内カテーテル挿管の手技と看護について,著者らのIVH臨床例の経験から得られた成果を中心に紹介したいと思う.
IVHをするにあたって,最も大切なことは,I-VHを実施する医師,看護婦のチームスタッフが,患者が安心して処置をまかせるその信頼に十分こたえられるだけのIVHの知識と技術を身につけていることである.看護上の問題としては,IVHに先立って,患者が抱いている不安に対し,なぜIVHを必要とするのか,IVHとはどんなものかなど,患者側に立った説明をして,十分納得,了解していただくことが心要である.カテーテルを穿刺,挿管する時から始まり,IVH維持中の患者側の問題点など,看護面からの適切な指導は,スムーズなIV-H管理に欠くことができない.
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