今月の主題 新しい栄養療法
完全静脈栄養法(TPN)
中心静脈高カロリー栄養法—輸液の調製
板倉 丈夫
1
,
岡田 正
2
Takeo Itakura
1
,
Akira Okada
2
1大阪大学医学部・第1外科
2大阪大学医学部小児外科
pp.32-35
発行日 1984年1月10日
Published Date 1984/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218847
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
高カロリー輸液(IVH)の有用性が各臨床分野において認められ,すでに日常化した治療手段となっているものの,IVHの施行に必要な製剤の種類ならびにその供給は十分とはいえない.とくに輸液の調製を薬剤部でルーティンに行うことが困難なわが国の諸施設においては,各種製剤を取り揃えることは正しいIVHを施行するうえできわめて重要なことである.しかしながら,ビタミン剤,微量元素剤などに関しては未だ満足すべきものは市販されておらず,今後の問題である.
本稿では,わが国における各種高カロリー輸液製剤の現況について,現在開発中のものも含めて述べる.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.